橋の上で【VEGETAPSY4コマ-STORY127】

よし子(YOSIKO):
ダーリン。私さっき美容室に行ってきました。その帰り道に洋服店に行って、服とズボンを買ってきましたよ。
折角買ってきたんだから、ちゃんと使ってくださいね。

竹義(TAKEYOSI):何だお前!!
        どうしてお前はこんなものを買ってきやがったんだ!!
よし子(YOSIKO):当然でしょう!!
        あなたは普段から袖の破れた服ばっかり着てるじゃないの!!
        だから新しい服を着てください!!

竹義(TAKEYOSI):
お前は今の状況を分かっているのか?”貝”の注文は激減している!!
この家の「バカ三人娘」は正規の仕事をしていないから、稼ぎも少ない!!
そんな状況の中で、こんなものを買うんじゃない!!
お前の行動を村の人々や周囲の人が見たら、笑われるかもしれないんだぞ!!
お前なんか、喜単所(kitansyo/よし子の実家)に帰ってしまえ!!

水与(YARI):おや?お母さんはどこに行ったの…?
竹義(TAKEYOSI):知らん!!彼女は泣いてどこかに行ってしまった!!
        お前、これを返品して来い!!

水与(YARI):あ、あんなところにお母さんがいた。

よし子(YOSIKO):
どうして私ばかり怒られなければいけないの?
幼いころから大切に、大切に育ててもらったわ。
世間の人に笑われないようにしっかり勉強もして、仕事も頑張って来たわ。
この家に嫁いで来るまではいろんな苦労もあったけど、おじいちゃん(竹蔵/TAKEZOU)に色んなことを教わって、頑張ってきた。
私の実家は昔、ニクソン大統領が来た家なの。
そんな立派な家からこの家に嫁いできたんだから、もう少し大切にしてくれてもいいじゃない?
もう駄目だわ。もう限界。
この橋の上から飛び降りて、この世から消えてしまいたい。

 

水与(YARI):お母ちゃん。
     もし、ここから飛び降りても痛いだけです。
     家に帰ろう…お腹がすいたよ。
よし子(YOSIKO):うん…わかったわ…。
        変なことを言ってしまって、ごめんね。
        家に帰って、頑張ってご飯作るわ。

水与(YARI):今日はカレーが食べたいな。

 


 

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