新メニューの提案!!カマスゴの巻き寿司はお父ちゃんの思い出の味【VEGETAPSY4コマ-STORY159】

竹義(TAKEYOSI):
おい。今日はスーパーマーケットで「カマスゴ(Ammodytes Personatus)」を買ってきた。
この「カマスゴAmmodytes Personatus) 」を使って美味しい寿司を作ってあげよう!!
水与(YARI):Yay!!楽しみだ!!

お父ちゃんが作ってくれたお寿司は「カマスゴ(Ammodytes Personatus) の巻き寿司」。
お父ちゃんが幼い頃、おじいちゃんがよく作って食べさせてくれたようです。
お父ちゃんにとって「カマスゴ(Ammodytes Personatus) の巻き寿司」は思い出の味です。
この巻き寿司の名は”竹蔵巻き(takezou-sushirolls)”と言います。
竹蔵(TAKEZOU):これがカマスゴ(Ammodytes Personatus) の巻き寿司だ。さぁ食べてください!!
竹義(TAKEYOSI):わーい!!嬉しいな!!

あまりにも美味しかったので、勤め先であるスーパーマーケット「WILL/COME」の新商品として提案してみました。
魚売り場で「カマスゴ(Ammodytes Personatus) 」を購入し、総菜売り場の加工室でカマスゴ(Ammodytes Personatus) を焼き、寿司加工室で働いている河谷さん(KAWATANI)に巻き寿司を作ってもらいました。
完成した巻き寿司を持って事務所に行き、統括長に試食していただきました。
統括:
うん!!これは美味しい!!美味しいけど小骨が気になる。麦の汁(Alcohol produced from barley)や米の汁(Alcohol produced from rice)のおつまみセットとして食べたら最高なんだけどね…。
この提案は結局商品化されませんでした。
理由は些細な事でクレームを言ってくるお客様がいるので、それを恐れたためです。
“小骨が気になる”その理由一つで商品化は出来ませんでした。残念!!


ーカマスゴ(Ammodytes Personatus) ー
カマスゴは一般的には”イカナゴ”と呼ばれています。
呼び方は地方によって変化し東日本では「コウナゴ(小女子)」、西日本では「シンコ(新子)」がメインの呼び名です。
西日本では「フルセ(古背)」、「カマスゴ(加末須古)」、「カナギ(金釘)」とも呼ばれています。
日本ではアオヤギ(Mactra chinensis)やホタルイカ(Watasenia Scintillans)などと共に、春の訪れを感じさせてくれる珍味です。

ーカマスゴの巻き寿司【復刻版】(takezou-sushirolls)の作り方ー

☆用意する物…巻き寿司2本分
・巻き寿司を巻くための「巻きす」
・焼きのり(板海苔:18.5㎝✖20.5㎝)
・カマスゴ(Ammodytes Personatus)1パック
・穀物酢…大さじ4
・食塩…小さじ2
・砂糖…大さじ4~5
・砂糖醤油(醤油12mlに砂糖2gを加えたもの)
・炊きたての白ご飯3合

これがカマスゴ(Ammodytes Personatus)。一般的には酢醤油に浸して食べます。

①まずカマスゴ(Ammodytes Personatus)を軽く焼きます。
管理人の家ではプロパンガスを使用しておりますので、グリルにアルミホイルを敷いて焼きました。
IHグリルをご使用の方はこの方法での使用は禁止されておりますので、フライパンに油を少量入れて焼いてください。

このくらいの焼き加減が丁度良いです。

② 穀物酢…大さじ4、食塩…小さじ2、砂糖…大さじ4~5を混ぜて寿司酢を作ります。
炊きたての白ご飯に作った寿司酢を投入します。
寿司酢を作るのが面倒な方は市販で寿司酢が販売されていますので、それを利用しましょう。

③酢飯を作ります。白ご飯と寿司酢が馴染むようによく混ぜておきます。

④巻き寿司を巻くための「巻きす」の上に焼きのり(板海苔:18.5㎝✖20.5㎝)を乗せて、先ほど作った酢飯を 乗せて広げていきます。

⑤焼きのり(板海苔)の手前1㎝と向こう側2~3㎝にスペースを開けて、酢飯を小分けにしながら広げていきます。

⑥焼いたカマスゴ(Ammodytes Personatus)を砂糖醤油(醤油12mlに砂糖2gを加えたもの) に浸して、酢飯の上に乗せていきます。

⑦写真のように具は中央よりやや下側に置くのがポイントです。
写真では具が多めに入っておりますが、酢飯を多めにして具はもう少し少ない方がいいかもしれません。

⑧手前側から奥側に向かって巻いていきます。巻き加減を感じ取りながら、巻き寿司を巻くための「巻きす」を少しずつ外していくと巻きやすいです。
巻き終わったら「巻きす」を装着したまま、2分ほど放置し、馴染ませます。

⑨さっぱり系のお味を楽しみたい方は大葉を入れてみましょう。

⑩包丁で切り分けていき、お皿に盛りつけて完成!!
上の写真はカマスゴ(Grilled Ammodytes Personatus) のみの巻き寿司。
下の写真は大葉入りカマスゴ(Grilled Ammodytes Personatus+Macrophyll)の巻き寿司。

初春の夕食にいかがですか?
また旅館などでの提供も面白いかもしれません。ただ、カマスゴ(Ammodytes Personatus)の販売期間が2月中旬から3月中旬までの約1ヶ月間しかありませんので、『期間限定!!』になってしまうのがネックでしょうか?
是非、竹蔵巻き(takezou-sushirolls)をよろしくお願いいたします。