☆家の中、家の周りに潜む害虫・害獣のお話です。
昆虫の画像が含まれていますので
苦手な方は注意してください。
この家の隣には、畑があります。
その畑で育った昆虫や爬虫類が、時々家の中に侵入してきます。
ネズミはもちろん蜘蛛や蛇、とても賑やかな状態です。
水与(YARI):ねぇ、すぐそばに虫がいるよ、ほら。
蒔(MAKI):え?
蒔(MAKI):ぎゃあああああ!!
蒔(MAKI):この野郎!!
嫁入り前のこのお肌に、貴様はいったい何をしようとしているんだ!!
これでも喰らえ!!
ー家の中に潜む害虫・害獣。その被害と対策ー
最近のマンションや比較的新しく建てられた家ではあまり害虫や、害獣は出没しませんが、築年数の長い家屋や古いアパートなどでは被害が絶えません。
①ムカデ・ヤスデ類
暖かくなってくると比較的よく出没します。家のすぐそばに雑草が生い茂っている空き地などから移動・侵入してきます。
ヤスデ類などは大群で塀を乗り越えて侵入してきますので、見た目も悪いですね?
部屋などで見つけた場合、イラストにあるようにすぐ手の届くところにほうきや新聞紙の束などがあればそれで退治が出来ますが、頻繁に出没する場所には薬剤を常時完備しておきましょう。
②蜘蛛
近年日本でも被害が拡大しているのがセアカゴケグモ(Latrodecus hasseltii)。
有毒を持つ小型の蜘蛛です。体長0.8㎝~1.0㎝の黒い色をしているのがメス。オスの体の色は白いです。強毒なのはメスの方。神経毒の”α-ラトロトキシン”を持っており、平成7年(1995)に大阪府で発見されて以来、生態分布は拡大しています。
春から秋頃に多く出没し、お墓の溝や土手の排水パイプの中、コンクリートブロックの穴、グレーチングやコンテナの下など、雨や直射日光が避けられる場所にいます。
おとなしい蜘蛛なので積極的に攻撃することはありませんが、間違って触ってしまうと噛まれます。
噛まれた場合、重篤化はしませんが全身症状が現れる(痛み、発熱、発汗など)ので、症状が現れた場合には救急車を要請し、医療機関での受診が望ましいでしょう。
殺虫剤も販売されていますが、「ピレスロイド系」の薬剤を選びましょう。
卵に関しては薬剤の効き目が薄いので、足で踏みつぶしておきましょう。
※この蜘蛛は外来生物法により生きたままの持ち運びが禁止されています。
見つけた場合には即刻駆除しましょう。
③蛇
築年数の長い日本家屋などでよく侵入してきます。
日本では「家の中に出る蛇はその家を守ってくれている」言い伝えもあるので、むやみに駆除をするのはやめておきましょう。
よし子(YOSIKO):家の中に蛇が出てきたら、線香を焚けば逃げていくよ。
蛇が家の中に侵入した場合にはまず、慌てないこと。そして仏壇にある線香に火をつけて煙を部屋中に充満させてください。
蛇は線香の煙などの匂いが嫌いなので、勝手に出て行ってくれます。
④アシナガバチ(Paper wasp)
農業用の小屋などに多く見られる蜂。スズメバチ(hornet)に比べ攻撃性は劣りますが、巣を刺激したりすると尾部位にある毒針で刺してきます。
刺されると瞬間的に火傷を負ったような熱感があり、その人によってはかゆみ、痛み、腫れ、蕁麻疹などの症状が現れてきます。
管理人は蕁麻疹が出ました。
・刺された場合は、頭などの黒い部分を隠しながら姿勢を低くして後退し、その場を離れましょう。
・刺された部分から蜂の毒を絞り出しましょう。この時、口で吸いだしてはいけません。口から毒が混入し体に中に入ってしまいます。
・刺された部分を綺麗な水で洗い流しましょう。
・抗ヒスタミン系成分の入ったステロイドの薬を塗りましょう。
毒はスズメバチに比べて弱いですが、毒によるアナフィラキシーショックにより命にかかわることもありますので、刺されたら医療機関での受診をお勧めします。
※アシナガバチ(Paper wasp)は農業には欠かせない益虫です。駆除をする場合は”行おうとしている作業に支障が出る”、”子供に危険性が及ぶ”など最低限にとどめておき、むやみに駆除をしないようにしましょう。
⑤ネズミ
築年数の長い日本家屋や古いアパートだけではなく、都心の駅構内でもよく見られます。
日本では18種類のネズミがいますが、そのうち建物内に侵入するのは「ドブネズミ」、「クマネズミ」、「ハツカネズミ」です。
・ドブネズミ
体長は約18㎝~26㎝。体重は140g~550g。色は白や灰色、足の色は白いです。寿命は約1~2年。肉類が好物。泳ぎが得意なので排水溝などから侵入する。
・クマネズミ
体長は約15㎝~20㎝。体重は100g~200g。色は足の色と共に黄褐色です。寿命は約1~2年。穀物が好物。性格は臆病。柱や壁などもよじ登り、ジャンプ力は150㎝に及ぶ。
・ハツカネズミ
体長は約6㎝~10㎝。体重は10g~20g。色は褐色や灰色。寿命は約1年半。性格は好奇心旺盛。
ネズミが建物内に侵入すると様々な被害が出てきます。
・細菌を媒介する、噛まれることで起こる「鼠咬症」の発症
・天井への侵入による走行騒音
・糞や体毛による異物混入
・食品や柱、壁を齧られる商品被害
・イエダニやハエの媒介
・電気系統の配線を齧ることで起こる断線、停電、火災
良い事は一つもありません。
対応策としては
・食品や残飯の徹底管理。食品などは出しっぱなしにせず、きちんと棚に格納しましょう。残飯などの処理も必ず蓋つきのごみ箱を使用しましょう。
・家の中にも巣を作りますので、その材料になるもの(布の切れ端、紙くず、ビニール袋など)を処分しておくこと。
・ネズミの通り道になっている隙間、配管の遮断。雨戸の戸袋の隙間やブレーカーボックスの中などチェックしてみましょう。
・整理整頓、戸締りの徹底
パンチングメタルを使用して通路の遮断をする場合、厚みが薄いと鼠が齧って穴をあけてしまいます。必ず1㎜以上の物を使用しましょう。材質はアルミでもよいですが、完壁に行いたい場合にはステンレス製の板を用意しましょう。
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☆ムカデ・ヤスデ類対策に!!
粉剤ですが雨にも強く、ゲジゲジにも効果を発揮します。
☆セアカゴケグモ対策にどうぞ
KINCHO クモ用ハンター 蜘蛛の巣 防止スプレー 450mL
☆蜂対策に
スズメバチはもちろん、コガタスズメバチやアシナガバチ、アブにも使用可能。
効果的に使用するには、蜂が巣に戻り活動を休止する「早朝」または「夕方」に噴射しましょう。
☆蜂に刺された時ように持っておくと便利。
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☆どうしても”個人での対処は難しい”と思ったら、無理をせず専門業者を頼りましょう。
害虫駆除に困ったら⇒公益財団法人 日本ペストコントロール協会
☆こちらでは害虫駆除や調査などのほか、感染症対策講座や通信教育でペストコントロール技術者養成講座なども行われております。