紫檀のピアノが泣いている【VEGETAPSY4コマ-STORY43】

七名(NANANA):ここに来てあのピアノを見る度に
       思い出す事がある。

いつものように先代と一緒にここに来たら、
玄関にピアノが置いてあったんだ
先代:何だこれは!?

竹義さん(TAKEYOSI)から話を聞くと、あの日は
よし子さん(YOSIKO)の結納の日だったんだね。
このまま玄関にピアノを置いておくわけにもいかないので、
丁度人数もいるので、”よーし!!上まで運ぼう!!”と言って
3人で運んだんだ。重たかったよ、あれは…。
先代:おい!!しっかりと持て!!
七名(NANANA):はい!!お父さん!!

あの時の竹義さん(TAKEYOSI)”俺は、結婚したんだ”と
すごく良い笑顔で言っていたね。
商談も今までにないくらいの速いスピードで決まった。
あの日の出来事は、忘れる事はないだろう。
先代:ピアノの場所はここでいいかい?
竹義(TAKEYOSI):ここでいいよ。

ところでよし子さん(YOSIKO)。
このピアノはちゃんと使っていますか?
え?”私はピアノが下手なので、使っていません”だって?
勿体ないな…。
折角の良い紫檀のピアノなのに…。
ちゃんと使ってあげないと、ピアノが泣いていますよ…。


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