もう一つの仕事は貝ボタン【VEGETAPSY4コマ-STORY18】

 

前回のお話はこちら。

もう一つの仕事は貝ボタンです。
巻き貝や黒蝶貝をボタンの形にくり抜いて、
穴を開けられ、衣類に付けるボタンにします。
明治20年頃(1887~)、ドイツの人が神戸市に来て
貝ボタンの技術を教えたそうです。
その技術は神戸市から大阪に伝わり、
大阪から奈良に伝わり、この地方市にも伝わりました。
ドイツの人:一緒にお金を稼ぎます
神戸市の人々:おー!!やるぞー!!

黒蝶貝は肉厚が薄く、破片は廃棄されます。
巻き貝の場合はボタンをくり抜くと、
“耳”と”芯”と呼ばれる部分が出来ます。
それを玉に加工して生きた黒蝶貝に
舐めさせると、黒真珠になります。
“耳”と”芯”は安いが売れるそうです。

昭和初期におじいさんの竹蔵(TAKEZOU)が、
長男の竹義(TAKEYOSI)とともに、貝ボタンを始めました。
昭和50年代(~1975)までは儲かったそうです。
売上金も札束で持って帰ってきました。
しかし、今は注文も売上もほとんど無いです。
(理由はもう少し先のSTORYで書きます)
竹蔵(TAKEZOU):売上金だ
若い頃の竹義(TAKEYOSI):すごい!!


貝ボタンで使われる原貝
貝ボタンで使われる原貝

左上が巻き貝。大きなサイズの物もある。
右上がくり抜いたボタン。
下3枚が黒蝶貝。

穴を開ける前の状態の貝ボタン
穴を開ける前の状態の貝ボタン

ボタンのサイズも色々。
右端の2個は欠けているので商品にならない。

穴を開けた後の巻き貝
穴を開けた後の巻き貝
巻き貝の横面
巻き貝の横面
巻き貝の底面
巻き貝の底面

この底面からもボタンをくり抜いていく。


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