米の乾燥【VEGETAPSY4コマ-STORY143】

米の収穫をした後は、乾燥させなければいけません。
工場内にあるトラクターや耕運機、籾摺り機の移動をして、米の貯蔵場所と乾燥機の設置場所を確保します。
竹義(TAKEYOSI):おい!!しっかりと支えろよ!!

これが米の乾燥機。
古いタイプの物なので、”平型”です。
昔、お父ちゃんの知り合いの農機具屋が処分しようとしたこの機械を、「使うから」と言ってお父ちゃんが貰ってきたものです。
結構な年代物ですが、ちゃんと動きます。

この機械の中に乾燥前の籾を投入します。
乾燥前の籾の下には金網が敷いてあり、その下には空間が広がっています。
この機械の燃料には練炭を使用します。
練炭を燃やし熱を発生させ、送風機を利用して籾の下の空間に熱を送り込みます。
完全に乾燥させるまで時間がかかります。

均等に乾燥させるため、鍬やスコップを使って時々混ぜます。
休日の時には私たちも手伝う事がありますが、お父ちゃんがほとんどこの作業をこなしています。
籾の乾燥が完了したら、貯蔵場所に一時保管します。
出荷するための米に含まれる水分含有量は、農業協同組合の規定により決められていますが、この乾燥方法では水分含有量を知ることは出来ません。
長年の勘と経験だけが頼りです。


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