農協出荷の際の米の入庫検査【VEGETAPSY4コマ-STORY144】

これは”籾摺り機”です。解体式なので、3分割出来ます。
タイヤは付属していません。
丸太を使って移動するので、時々足を挟んでしまうこともあります。

組み立てるとこの様な形になります。
右が”籾摺り機”、中央が”昇降機”、一番左が”選別機”。
籾摺り機に籾を投入します。すると、籾殻と米に分けられ昇降機に移動します。
昇降機の中で回っている小さなスコップが底に溜まっている米を掬い上げ、選別機に運びます。
選別機が基準を満たした大粒の米と基準を満たさない小さな米に選別し、排出口から出てきます。

籾摺り機の動力源は、この耕運機です。
耕運機のエンジンを始動させるには、本体のサイドについている大きな円盤を回します。
円盤の反対側に特殊なリムが取り付けられているので、そのリムと籾摺り機に付属しているリムの両方に、長いゴムベルトをひっかけて動かす仕組みになっています。

ゴムベルトを繋げるとこうなります。
耕運機の円盤はとても重く、力のない私たちでは始動させることが出来ません。

現在の日本では、全自動で籾摺り作業を行うことが一般的になってきましたが、この方法で行っている農家もいくつか残っているかも知れません。
今日はとってもいい天気です。

職員:申し訳ない。あなたが持ってきた米、すべて重さが足りません。
竹義(TAKEYOSI):何を言っているんだ!!そんなはずはない!!
家のあった秤は調子が悪かったようで、追加で米の出荷を何度か行いました。

籾摺りが終わったら、30㎏用の専用袋に玄米を入れて、全量を農業協同組合に出荷します。
出荷先の倉庫内で「米の入庫検査」が行われます。
奈良県の場合は、 栽培履歴書を検査日までに提出後、朝8:45から検査が行われます。水分調整は”14.5%”が目安になっています。
品種表示は「ヒノヒカリ」、「コシヒカリ」、「キヌヒカリ」、「ひとめぼれ」、「あきたこまち」の5品種で、その他の」品種を出荷する場合は袋に「その他」と記入します。
量目は、1袋30.5㎏袋重量/検査資料重量を含みます。
自家用車で持ち込めば、30㎏に対して、100円もらえます。

平成30年産のコメの買取価格は
「コシヒカリ」 1等…14,400円、2等…13,700円、3等…12,700円
「ヒノヒカリ」1等…14,300円、2等…13,600円、3等…12,600円
「ひとめぼれ」 1等…14,000円、2等…13,300円、3等…12,300円
「あきたこまち」 1等…14,000円、2等…13,300円、3等…12,300円
「キヌヒカリ」 1等…13,900円、2等…13,200円、3等…12,200円



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