資産となる日記の書き方を身に付けましょう。いつの日か役立つ時が来ますように。【VEGETAPSY4コマ-STORY1-曲付き】

      ニクソン大統領(short-version)

「ニクソン大統領」

“よしこちゃんごはんできたよ”
“は~い”

ニクソン大統領が 私のお家にやってきた
新聞記者の人達も いっぱいやってきた
昭和のあの日の出来事 きちんと写真も残してある
今も思い出しながら 祈るように心でつぶやくの

お父さんありがとう お母さんありがとう
あなたたちのおかげで 宝物ができた
お父さんありがとう お母さんありがとう
あなたたちのおかげで 今の自分がいる


 

 

よし子(YOSIKO):heave ho。
蒔(MAKI):何をしているの?お母ちゃん…?

よし子(YOSIKO):この間まで、私は入院していたでしょ。
        その時に暇だったので、看護師に相談してみたの。
        ”何か時間を潰せる良い方法はないのか?”って尋ねた。
        そしたらその看護士が一冊のノートをくれたわ。
        そして彼女はこう言ったの。
        ”あなた自身の人生を振り返ってみて、
        そのノートに書いてみてはどうだろうか?”
        彼女はノートの表紙に「色々な人生」って書いてくれたわ。

蒔(MAKI):それは良かったね。頑張って書いてね。

よし子(YOSIKO):うん。頑張って書くわ。

『色々な人生』

 


 

―日記―

気が向いた時でよいので、日記を書いてみましょう。
ただし条件があります。
「今日はオムライスを食べた」とか、「今日は友達とショッピングに行った」とか、通常の日常よりも生活上比較的重要な事をメインに書いていく工夫をしておきましょう。
例えば農業をしている場合購入したものの記録、種類、価格、販売先、その販売先との関係やトラブル、販売した商品の評価や反応。
一般の会社に勤務している場合には、上司や同僚との関係やトラブル、仕事上でのミスや功績、職場を変わった場合にはその記録。
家庭内では家族の健康面、行動、契約書類関係やトラブルと解決事例など。

お年を召した方や日記を書くことに興味のない方はよく言います。
「俺はそんなに良い人生を歩んでいないから、格好悪くて書けない」と。
違います。日記は”書く人自身のため”に書くものではありません。
人は物事を忘れる生き物です。
あなたが自分のことを多く語らなかった場合、他の人はあなたがどういう人生を歩んできたのかを知ることが出来ません。

あなたがこの世から去った後、残された家族は『相続』という問題に立ち向かわなければなりません。
その問題に少しでも役立てられるように記録として残しておくのが”日記”です。
あなたの周りにお金のトラブルを抱えている問題はないですか?
あなたの所有権(主に土地など)は本当にあなた自身の名義ですか?
凍結されたままの預金口座(少額の通帳も含める)や放置したままの株券や債券、負債などはないですか?
きちんと確認していますか?間違いはないですか?
あなたの周りの問題をきちんと子供や孫に伝えないまま、あなたがこの世から去ってしまった場合、残された家族は手探りでその原因を突き止めなければいけません。
相続だけではありません。持ち家の建て替えをする場合にも、予想外の問題が浮上してくる場合があります。

日記は自分のために残すものではありません。次の世代のための「指南書」として残しておきましょう。

イラストでは一冊のノートが描かれています。
「いろいろな人生」と書かれたノート。
このノートの中には何も書かれていません。
真っ白です。

でも、このノートにはいろんな人の、いろんな人生が詰まっています。
さぁどんな人生が待っているのか。

少しだけ、のぞいてみましょう・・・