文通【VEGETAPSY4コマ-STORY69】

後日、先輩を通じてあの女の子の写真をもらった。
女の子の許可を得て、連絡先も教えてもらった。
…その時の写真はどこかに行ってしまって、
もう手元にはないんだ…。

当時はもちろんスマートフォンなんて無いし、
携帯電話も普及していなかった。
その頃は、女の子と連絡を取る手段は手紙、または固定電話で話すこと。
この時期は、本当に楽しかった。
“イェーイ!!””イェーイ!!””イェーイ!!”そんな感じだった。
一度、その女の子の所に遊びに行く計画も立てたが、
当時の俺にはお金がなかった。
「高校3年生」といえば、将来の進むべき道を決めなくちゃならない
とても大切な時期だ。
だから行けなかった。

(イラストには書いていない余分な話だが)
当時、俺と両親の関係は友好的ではない。
毎日のように、喧嘩していた。
お互いを全く信用していない…
とてもぎくしゃくしていたんだ。
そんな関係に嫌気がさして、しばらく家から離れることにしたんだ。
オレは東京にある「National Farmers Academy」に進学を決めた。
女の子は”測量士補”の資格を取得後、就職した。
それまではお互い忙しい中、励ましあったりしてさ…。

進学した「National Farmers Academy」には入学する時の条件として、
入学前に1年間の農業研修を経験しなければならない。
とりあえず近所にあった農業試験場で研修をすることになった。
その頃、試験場はイチゴの新品種の開発をしており
やらなければいけない事が山のようにあった。
時々失敗もしたが、とても勉強になった。
職員:”2.5″書き間違わないでください。
ヨレタ(YORETA):はい!!”2.5″!!
そうしている間にも、
女の子の誕生日が近づいてきた。

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