佐鳴湖はオレの心を映している鏡?【VEGETAPSY4コマ-STORY106】

この仕事を始めてから、いろいろな人たちとの出会いがあって
もう1年が経過しようとしている。
浜松市の五社神社(gosya-shrine)の近くにあった雑貨店『ジャラン』。
その社長は、嫌な顔をせず優しく接してくれました。
家具店の社長は、興味深く話を聞いてくれました。
彼は疲れているのか?ずっと目頭を押さえていた。

彼は営業部の切り込み隊長、名前は倍井さん(MASUI)。
オレはヨレタ(YORETA)だが、それはオレの本名ではない。
「ヨレタ(YORETA)」は、倍井さん(MASUI)にもらったあだ名だ。
理由はオレの服装がヨレヨレしているからだそうだ(shabby clothes/日本語で”yore-yore”)。
倍井(MASUI):おい!!ヨレタ!!
これからの時代はスマートフォンが主流になる!!
電話機なんて売るな!!
FAXを売れ!!FAXを!!

彼は有名電機メーカーから転職してきた。
コピー機のエンジニアで、彼の名前は竜崎さん(RYUZAKI)。
一般の会社と同じように、NTTの販売代理店にも大切なルールがある。
それは、お客様に対し誤解を与えるような営業をしてはいけないというものだ。
街中で営業中お客様に「NTTさんですか?」と声を掛けられた場合、
「そうです、NTTです」や「NTTの方から来ました」など、立場を偽ってはいけないのだ。
そのことを竜崎さん(RYUZAKI)は俺たちに繰り返し教えていた。
竜崎(RYUZAKI):これは絶対にやってはいけないこと。
まぁ…僕はやっていたけどね。
《客:あなたはNTTさんですか?》
《竜崎(RYUZAKI):はい、そうです》

彼はスーパーマーケットの仕事を退職し、先月入社した新人。
彼の名前は木肌(KIHADA)さん。
木肌(KIHADA):ヨレタさん(YORETA)。
あなたは3か月間も「タコ」ですか?
その状態の場合、普通であれば退職しますよ。
新人が”怒涛の一言”を投げつけてきた。
☆ヨレタ(YORETA)の心に新人の言葉が刺さっている。

今日は浜松市にある佐鳴湖の周辺を歩いていた。
昼ご飯を食べながら、佐鳴湖のほとりで考え事をした。
当時の佐鳴湖は日本でも1位または2位を争うほどの汚れた湖で、水の色は緑色。
魚も数匹浮いていた。
この一年間、自分なりに頑張ってきたが結果が出ない。
その理由はオレの心が、この佐鳴湖のように汚れているからだろうか?
オレは、浮いた魚と佐鳴湖をいつまでも眺めていた…。


―佐鳴湖ー

佐鳴湖は浜松市西区にある湖で、約2000年前から浜名湖(ウナギやシラスで有名)と共に海から切り離されてできた自然湖。
昭和30年代頃から急激な水質汚濁が進み、大量発生したアオコが発生、水質や環境が悪化した。

当時も湖周辺の活発な開発が行われていたが、その生活排水や事業系排水が増大したことが主な原因。
環境省の公共水域水質測定(COD)の結果では、平成6年(1994)~平成20年(2008)までワースト1位からワースト4位を行き来していた。
現在では浜松市による環境改善により、公共水域水質測定(COD)の結果は改善されている。

佐鳴湖の西岸や東岸は「佐鳴湖公園」として整備され、市民参加の水質調査や魚類調査、交流会などが開催。
湖の周囲には桜が多くあり、花見シーズンには花見客で賑わい、夏には「佐鳴湖花火大会」も開催されている。