何じゃ、あいつ【VEGETAPSY4コマ-STORY68】

地方県の西隣には奈良県があります。
俺は、その奈良県内の農業高校に通っていた。
農業高校には”農業クラブ(FFJ)”という全国組織があって
農業研究に関するプレゼンの練習をしたり、
平板測量の試合があるので、その練習をしている。
農業クラブというのは、そんな感じの部活動だ。
ある日、その全国大会が東京の「普門館」で行われた。

2日間の日程で行われたが、その最終日。
オレは式典に”旗手”として参加したんだ。
…緊張しました。
一体自分が何をしているのかさえ、分からないほど緊張しました。

日程中に学校が用意したホテルに泊まりました。
その日の夜に、ホテル内の廊下で他の学校の女の子とすれ違いました。
“おぉ~!!可愛い!!なんて可愛いんだ!!友達になりたい!!”
…オレはそう思ったんだ。

当時オレはカメラを持っていなかった。
だから、女の先輩にお願いをしてその女の子の写真を撮ってもらえるように
お願いをした。
女の先輩:ねぇねぇ、あそこにいる子はヨレタ(YORETA)。
     あの子が君のこと可愛いから写真を撮ってほしいと
     頼まれたんだけど、写真撮影はOK?

女の子:はぁ?…何だ、あいつ?


農業クラブって何?

1950年の東京都立演芸高等学校設立をきっかけに結成された、農業科や総合学科を持つ高校に属する生徒の団体のこと。
正式名称は日本学校農業クラブ連盟。事務局は東京にあります。

元々はアメリカに”アメリカ合衆国学校農業クラブ連盟(FFA)”があり、これを手本に設立したもの。1908年にアメリカマサチューセッツ州の農学校で、学校で学んだことを家庭の農業に適用して学習できるようにしたプロジェクトです。

プロジェクト内容は「意見発表会」「プロジェクト発表会」「農業鑑定競技会」「平板測量競技会」「農業情報処理競技会」「家畜審査競技会※1990年の東京大会では開催されていない」「フラワーデザイン競技会」などがあります。