竹之とラジオ②【VEGETAPSY4コマ-STORY47】

前回のお話後日、竹之(TAKEYUKI)から聞いた話によると、
おじいさんに怒られた後、分解したラジオを風呂敷に包んで
泣きながら道をまっすぐに歩いたそうだ。
昭和20年代(1945)の日本の状況なんて
今のように賑やかではないので、
夜の19:00には外には誰もいない

悔しい気持ちと情けない気持ちを感じながら
竹之(TAKEYUKI)は夜道を一人歩く
隣村まで歩いていくと、一軒しかない電気店を見つけたそうだ。
助けてもらえるか不安に思いながら、その扉を叩いた。
電気店を見つけた時は、嬉しかったに違いない。

電気店のオーナーに事情を話すと、”可哀そうに”と思われたのだろう
ラジオの修理をしてもらえることに決まった。
しかし、オーナーに修理をしてもらったのではない。
オーナーから修理の方法を学びながら、自分で組み立てたんだ。

竹義(TAKEYOSI):それからも竹之(TAKEYUKI)は,何回も何回も
        ラジオを分解して組み立て、また分解して組み立て
        繰り返したんだ。性格に合っていたのだと思う。
        あいつは本当にアホだが、この話だけは
        リスペクトしているんだ。